こんにちは!飲食業界で25年、お客様の「美味しい」とスタッフの「楽しい」を追求し続けてきた飲食店経営伴走型パートナー、岡本です!
「2月はいつも客足が遠のく…」
「雨の日は本当に暇で…」
そんな悩みを抱えている飲食店経営者の方、多いのではないでしょうか?
私も現場にいた頃は、暇な時期になると「今日も売上が厳しいな」とため息をついていました。でも実は、この「暇な時期」こそ、あなたのお店を成長させる絶好のチャンスなんです。
お店が直面する「暇すぎる時期」の実態
まず、飲食店の暇な時期にはどんな特徴があるのでしょうか?
飲食業界では「ニッパチ」と呼ばれる2月と8月が、一般的に最も暇な時期です。一番寒い時期と一番暑い時期ですね。この時期は春の送別会シーズンや年末の忘年会シーズン前にあたり、多くの飲食店が売上減少に悩まされます。

また、1日の中でも「アイドルタイム」と呼ばれる時間帯があります。これはランチタイムが終わってから夕方までの14時〜18時頃の時間帯で、お客様が少なく、スタッフは働いているものの売上に直結する業務が少ない状態を指します。
さらに、平日と週末の格差も大きな課題です。週末は賑わっていても、平日(特に月曜日や火曜日)は客足が遠のくお店も少なくありません。
こうした暇な時期は、単に「売上が減る時期」と諦めてしまうのではなく、むしろ次の繁忙期に向けた準備や、お店の体質強化のチャンスと捉えるべきなのです。
なぜ暇な時期が訪れるのか?
暇な時期が訪れる原因はいくつかあります。
季節要因(寒すぎる・暑すぎる時期は外出意欲が下がる) 経済的要因(ボーナス時期から遠い) 社会的要因(イベントや行事の少ない時期) などが複合的に影響しています。 |
また、新店オープンから3ヶ月ほどは「新規効果」で忙しくなりがちですが、その後徐々に客足が減っていくという傾向も見られます。
あなたのお店も似たようなパターンを経験していませんか?
暇すぎる時期こそお店の成長チャンス!効果的な空き時間活用法
暇な時期は、ただボーっと過ごすのではなく、積極的に活用すべき貴重な時間です。私が現場で実践してきた効果的な活用法をご紹介します。
暇な時期を“攻めの時間”に変える具体策をもっと知りたい方は、こちらの記事では即実践できる20の売上アップアイデアをまとめています。
まず最も重要なのは、「次の繁忙期に向けた準備」です。例えば2月の暇な時期は、3月4月の歓送迎会シーズンに向けた準備の絶好の機会です。お客様が喜ぶようなコース料理を考案したり、予約受付の体制を整えたりする時間に充てましょう。

次に、「スタッフ教育」の時間として活用することも非常に効果的です。忙しい時期にはなかなか時間が取れないスタッフトレーニングや、サービス品質の向上に向けたミーティングを実施しましょう。
また、「新メニュー開発」にも最適な時期です。お客様の声を反映した新メニューを開発し、次の繁忙期に備えることで、リピーター獲得にもつながります。
アイドルタイムの有効活用法
アイドルタイム(14時〜18時頃)の有効活用も重要です。この時間帯に来店できる客層を分析し、ターゲットを絞った施策を打ちましょう。
例えば、平日休みの方、主婦層、学生などがターゲットになります。彼らに向けたカフェタイムメニューや、テイクアウト商品の充実を図るのも一つの方法です。
私が以前関わったあるイタリアンレストランでは、アイドルタイムを「テレワークスペース」として提供し始めたところ、ビジネスパーソンの利用が増え、飲食売上も上がりました。空いている座席を有効活用する素晴らしい例です。
暇すぎる時期にお店がやるべき具体的な集客戦略とは?
暇な時期を乗り切るためには、具体的な集客戦略が欠かせません。ここでは、すぐに実践できる効果的な戦略をご紹介します。
まず重要なのは、「暇だからこそできる特別な体験」を提供することです。単なる値引きやディスカウントではなく、価値を付加するアプローチが効果的です。
例えば、「雨の日限定メニュー」の提供や、「平日限定の特別コース」など、その日にしか体験できない価値を創出します。これにより「雨だからこそ行きたい」という動機付けができるのです。

ある店舗では、月曜日限定で「シェフと語る会」を開催し、普段は厨房にいるシェフが直接お客様と会話する機会を設けました。これが口コミで広がり、月曜日の売上が30%アップしたんです!
暇な時期の集客には、効果的な情報発信も欠かせません。特にSNSの活用は、コストをかけずに多くの潜在顧客にリーチできる強力な手段です。
InstagramやX(旧:Twitter)などで、「今日は雨ですが、こんな特別メニューをご用意しています」といった投稿をすることで、外出を迷っているお客様の背中を押すことができます。
ただし、単なる宣伝ではなく、お店の雰囲気や料理の魅力が伝わる投稿を心がけましょう。「今日はお客様が少ないので来てください」という投稿は逆効果です。
季節・天候に左右されない安定経営のポイント
最終的には、季節や天候に左右されない、安定した経営基盤を築くことが重要です。そのためのポイントをいくつかご紹介します。
まず、「顧客データの活用」です。常連客の来店パターンを分析し、暇な時期に合わせたアプローチを行いましょう。例えば、2月の売上が落ち込む傾向がある場合、1月中に常連客に向けて2月限定の特典付きDMを送るなどの施策が効果的です。
次に、「複数の収益源の確保」も重要です。店内飲食だけでなく、テイクアウトやデリバリー、物販など、複数の収益源を持つことで、天候に左右されにくい経営体制を構築できます。
2020年10月の日本政策金融公庫の調査によると、テイクアウトの利用者は20〜40代の男性に多く、週に1回以上利用する人の割合が20%以上になるそうです。この層をターゲットにしたテイクアウトメニューの開発も検討する価値があります。

補助金・助成金の活用
また、2025年現在、飲食店が活用できる補助金や助成金も多数あります。例えば「小規模事業者持続化補助金」や「IT導入補助金」などは、店舗の改装や新たなシステム導入に活用できます。
参考例:小規模事業者持続化補助金
参考例:IT導入補助金2025
2025年に創設された「中小企業新事業進出促進補助金」も、新規事業や新業態への挑戦を後押しするもので、従業員数に応じて750万円から7,000万円の補助が受けられる可能性があります。
こうした公的支援を上手に活用することで、暇な時期の資金繰りの不安を軽減し、将来に向けた投資を行うことができるのです。
成功事例に学ぶ!暇な時期を克服した飲食店
最後に、実際に暇な時期を克服した飲食店の成功事例をご紹介します。
京都にあるイタリアンバル、このお店は、週休二日制を導入しながらも安定した経営を実現しています。
特に注目すべきは、常連客の来店比率の高さです。2025年5月の来店客数のうち、常連さんの来店比率が組数で8割、来客数では7割を占めているそうです。新規のお客様の半分はリピーターになるという好循環を生み出しています。
この事例から学べるのは、「飲食店はリピートビジネス」という本質です。いかに常連さんを作るかが本当に重要で、5年以上経営している飲食店の理想は常連さん8割、新規客2割というバランスだと言えるでしょう。
常連客を大切にしながらも、新規客の獲得も怠らない。そして新規客の一定割合を常連に変えていく。この好循環ができていれば、暇な時期があっても安定した経営が可能になるのです。
まとめ:暇な時期を味方につける発想の転換
いかがでしたか?暇な時期は、単なる「売上が減る時期」ではなく、お店の成長と進化のための貴重な機会だということがお分かりいただけたと思います。
要点をまとめると
飲食業界は確かに厳しい業界です。しかし、この記事でご紹介した考え方や戦略を実践することで、季節や天候に左右されない、安定した経営基盤を築くことができるはずです。
答えは常に「現場」にあります。お客様の声に耳を傾け、スタッフの意見を大切にしながら、あなたのお店ならではの「暇な時期の乗り切り方」を見つけてください。
一緒に、強くて愛されるお店を作っていきましょう!何か具体的なご相談があれば、飲食業界で25年、「美味しい」と「楽しい」を追求し続けてきた飲食店経営伴走型パートナー岡本にevisu公式LINEにてご相談ください。いつでもお待ちしています。
岡本優
飲食店経営伴走型パートナー
もう、一人で悩まない。
あなたの店の「右腕」になります。
利益改善、集客強化、人材育成、オペレーション改善まで、
経営のあらゆる課題に、オーナー様と同じ目線で
共に答えを見つけ出します。
現場力とマーケティング力を掛け合わせた、
evisuだけが提供できる継続的なパートナーシップです。
飲食店の課題の答えは、すべて現場にあります。
私の仕事は、その答えをオーナー様と共に見つけ出すこと。
飲食業界で25年、お客様の「美味しい」とスタッフの「楽しい」を追求し続けてまいりました。株式会社サッポロライオン「銀座ライオン」にアルバイトにて入社後、ひたすら経営と現場に没頭する中で、新宿店、そして800席を超える銀座本店の総支配人を拝命。
赤字店舗の再建を託される機会も多く、お客様とスタッフ双方の満足度向上を軸としたアプローチで、全ての担当店舗を黒字化へ導いた経験は、私の大きな財産です。
しかし、多くの飲食店が未来に不安を抱えている現状を目の当たりにし、この経験を業界全体のために活かしたいという想いが日に日に強くなりました。そこで2025年、株式会社evisuを設立。25年間現場で培ったリアルなノウハウを、同じ志を持つ経営者の皆様と分かち合い、共に困難を乗り越えるパートナーでありたいと考えております。
「楽しくなければ飲食店ではない」を信念に、皆様のお店が笑顔で溢れる場所になるよう、全力でサポートいたします。
